2017年08月04日

法王猊下のエコノミーC 環境保全には地球への慈悲が大切

地球をケアすることは自分の家を大事にするのと同じ

John-Sterman.jpg「最終氷期の最盛期に北米の大半が氷河に覆われていたときには、約16000mもの厚い氷のシートがあり、海面は約120mも低かったのです」

 マサチューセッツ工科大学のシステム・ダイナミック・グループのリーダー、ジョン・ステールマン(John Sterman)教授がそう語るのをダライ・ラマ法王は聞かれていた。

 氷河時代には、地球の気温は、今よりも平均13℃も低かった。そして、今のプロセスが変わらなければ、2100年には13℃以上暖かくなるだろう、とステールマン教授は続ける。

 ステールマン教授らの研究グループは、二酸化炭素の排出量と地球の気温との関連性をコンピューター・モデルで解析しているが、二酸化炭素が大量に放出されるほど温暖化は進行していく。「適切な範囲内に気温を保つには、いつから二酸化炭素を削減すべきか」という問いかけに対してはステールマン教授はこういう。

「コンセンサスは2016年です(p137)。つまり、いま、直ちにカットする必要があります。しかも、それは、化石燃料を削減するよりも、森林を復元することによってです」

 ダライ・ラマ法王は、ステールマン教授の話を熱心に聞かれたうえで、称賛された。

「これは、この地球上の生きとし生けるすべてのものへの問いかけです。将来世代に対してのみならず、世界中の誰しものための安全を保つことは、私たちの道義的責任です」と法王は語られる。

地球は私たちの住まいであり、環境をケアすることは自分の家をケアすることを意味するとダライ・ラマ法王は語る。

「人類に対する本物の懸念は、環境を愛することを意味します」

とはいえ、多くの人々には目先の利益だけしか目に入らない。

「たとえ長期的な結果がわかっていたとしても、それはすべて未来のことであって、私は今しか関心がないとして重要視しません。ですが、それは誰一人として避けることができない問題なのです」

ダライ・ラマ法王は、暖を取るために室内にある家具を燃やすことは愚かだが、現在の我々の暮らし方はその消費と同じだと警告される(p138)

チベットの温暖化はアジアのモンスーンにも影響する

 Diana-Liverman.jpgダライ・ラマの住居があるダラムサラ(Dharamsala)の北方には、バラ・シグリ氷河(Bara Shigri glacier)があるが、それは毎年27m以上も薄くなっており、それは、ヒマラヤ山脈で起きていることの徴候でもある。地理学者、アリゾナ大学のダイアナ・リヴァーマン(Diana Liverman,1954年〜)教授が示すバラ・シグリ氷河の最近のイメージをダライ・ラマ法王は目にする。

 リヴァーマン教授は、地球に対する人間のインパクトが過去60年でどれだけ速まったのかの事例として、バラ・シグリ氷河を使う。そのインパクトは、氷河が融解してしまうのに十分で、水循環の混乱、生物種の減少、海の酸性化等様々な脅威を全生命にもたらす(p138)

 中国のエコロジストの研究によれば、チベット高原の地球温暖化への影響は、南極や北極と同じほど大きいという。このため、ダライ・ラマ法王は「チベットは三つ目の極なのです」と語る。

bara-shigri-glacier.jpg 中国からパキスタンまで、大半のアジアの河川の源流はヒマラヤ山脈である。そこで、ヒマラヤの氷河が融解すれば、洪水が起きるだけではなく、多くの人たちが依存する季節的なモンスーンの降雨量も減少する。

「こうした河川には10億人の生活がかかっています」と、ダライ・ラマ法王は述べる。つまり、チベットの環境保全はあらゆる人々にとって重要なのである(p140)

中国の開発による環境汚染

 ダライ・ラマ法王は、1960年代にチベットが中国共産党に占領されて以降の環境破壊にも心を痛める。以前には沈泥や氾濫から河川を保護していた森林を中国が伐採したため、同じ河川が、北インド、バングラデシュ、中国各地で大洪水を繰り返し引き起すようになったのである。

「中国政府は、製材業を規制しようとしましたが、一部の中国人は、お金儲けのため、賄賂を使って伐採を続けるやり方を見つけているのです」(p139)

 携帯電話等、電子機器で使われるリチウムの大半やクロムのすべては、チベットで採掘されているが、このチベットの豊富な鉱物資源の開発でも問題が生じている。

 ダライ・ラマ法王はこう指摘される。

「こうした資源を使うことには、もちろん価値があります。ですが、これほど環境破壊をせずに、もっと慎重に開発されなければなりません」(p140)

「難民としてチベットからインドにやって来たときに私には環境問題への認識がありませんでした。チベットでは、目にしたどの水でも飲めたからです。『この水は汚染されています。飲んではいけません』と人々が口にするのを最初に聞いたのはインドにおいてでした。そして、環境活動家や科学者たちと会うにつれ、これがとても重要な問題であることがわかってきたのです。これは私たち自身の生き残りの問題なのです」(p140)

アントロポセンの時代

 リヴァーマン教授は、産業革命を視野に入れつつ、1950年代から始まった急速な変化を「Great Acceleration」と呼んで重視する。自動車保有台数の増加、水や化学肥料、紙の使用量等、すべてはこの10年から急増していく。

 例えば、河川、湖、海に流亡する化学肥料は、海水の窒素濃度を変え、海洋生物に必要な酸素量を減らす。紙は森林を墓石、自動車から排出される二酸化炭素は温暖化を進め、毎年何百万人もが命を落とす呼吸器疾患を引き起こす微粒子をまき散らす。二酸化炭素だけでなく、農場や埋立地から排出されるメタンも温暖化を進める温室効果ガスである。さらに、有毒な化学物質による土壌、水、大気汚染も生物多様性を減らす(p139)

 地球の生命維持装置が人間活動によって悪化していることを認めて、多くの科学者たちは、現在の地質時代のことをアントロポセン(Anthropocene)、「人新世」と呼ぶ。「anthropos」とは、ギリシア語で「人間」を意味する。地球温暖化の進行や炭素循環の乱れが最も有名だが、急速な生物種の喪失、生物多様性の低下も安全な境界線をすでに超えている(p141)

マネーへの欲望は最も貧しい人々にダメージを与える

 それでは、なぜ環境は破壊されるのであろうか。ダライ・ラマ法王は、すべてを犠牲にしてまで利潤をあげなければならないという強迫観念がその破壊の駆動力であると見る。

「インドや中国では、環境問題がとても深刻ですが、そこには責任感の欠如があります。まさに、お金、お金、お金なのです」

 人々は豊かになるため、環境を破壊してまで天然資源を開発していく。チベットで起きていることは、世界の危機の象徴でもある。そして、地球生態系がダメージを受けると同時に力なき犠牲者も産み出されている。絶滅危惧種や厳しい状況下で生活しなければならない最貧国の人々や将来世代である。彼ら健康は、それ以外の人々の消費習慣によって害されている。

 Dekila-Chungyalpa.jpg野生動物基金のデキラ・チャンギャルパ(Dekila Chungyalpa)さんは、環境に関する会議でダライ・ラマ法王に対してこう語る。

「世界の最も貧しい人たちを目にすれば、彼らのほとんどが生き残りのために自然に依存していることがわかります。実際に、自然は食料品店や薬局と考えられます。食料、医薬品、燃料用の薪を自然から得ているのです。ですから、貧しい人たちを基本的により貧しくしているのです」(p141)

自然破壊と人々の搾取を見える化する

 けれども、こうしたインパクトに対して人間は盲目である。例えば、地球を温暖化させ肺には有害な微粒子が自動車の排気管からは排出されているが、それを直接的に感知する器官を人間は手にしていない。数十年や数百年をかけてゆっくりと起こる変化も人間は気づけない。

 ダライ・ラマ法王はこういう。

「現実の場面であれ、テレビのシーンであれ、暴力の場面は私たちをひるませます。ですが、私たちが環境に与える気候変動やダメージはこれと同じようには私たちを刺激しないのです」

 そのため「より透明性が必要とされる」とダライ・ラマ法王は主張される。例えば、スマートフォンがもたらすエコロジーや健康、社会への影響を例にあげてみよう。スマートフォンは、中国やアフリカにおいてレアアースを採掘することから始まる。アフリカの地域のいくつかは政府ではなく民兵がコントロールし、そこでは奴隷労働がなされている。金を回収するために毒物であるシアン化合物を回路基板に注ぐように、貴金属の「リサイクル」でも貧しい人々が有毒な化学製品にさらされている(p142)

 こうした影響を「見える化」するうえで役立つのが、ライフサイクルアセスメントの方法である(p142)。現在、約2000のステップからなるとはいえ、大気、水、土壌に放出される汚染レベルを分析し、誰もが使えるソフトが開発されている。これを用いれば、スマートフォンを含めた様々な製品のうち、どれが地球に対して最も影響が少ないのかがわかる。

 第二に、ダライ・ラマ法王があげるのは、こうした製品を製造するための労働条件である。例えば、レアアースを採掘する鉱山労働者は危険な状況で働かされている。こうした目に見えない搾取も、ディスクローズをすることで見える化できる。そして、スマートフォン等を購入するときに、その行為が地球上のはるか彼方の場所にどのように影響しているのかがわかり、環境に対する本当のコストが測定できる。また、製品を購入していることが、知らないところで犯罪行為や嘆かわしい労働条件で労働者や地元コミュニティを危険にさらしていることが見えてくる(p143)

効率が良い調理用ストーブで二酸化炭素の排出量を減らす

 1965年のインド・パキスタン戦争中に、ダライ・ラマ法王は安全のために南インドにやってきた。そこで、ダライ・ラマ法王は、「インド人は自動車で移動してはならず、旅をするには牛車を使うべきだ」と主張するガンディの弟子に出会った。「それは、あまりにも極端だ」とダライ・ラマ法王は言う。実際、様々なイベントに出席するため、法王は世界各地を旅している(p144)。とはいえ、移動速度と二酸化炭素の排出量にはトレードオフの関係がある。移動速度が速ければ速いほど大量の二酸化炭素が排出される。したがって、飛行機での移動によってどれだけの二酸化炭素が排出されるのか「真のコスト」を分析する必要がある。そして、それは乾燥した土地や森林が破壊された土地に植林することによって相殺できる。また、開発途上国の人々に効率が良い料理用のストーブを提供することで補完できる。いまも世界の貧しい約30億人の人々は、料理や暖房を薪に依存し、それによって大量の二酸化炭素が放出されているが、良いストーブに転換すればかなり二酸化炭素を削減できる。

 また、料理用の火で汚染された空気を吸うことで、主に女性や子どもたちが呼吸器疾患となり毎年約400万人が早死しているが、ストーブを導入すれば、それが防げ、同時に薪用に伐採される森林も減る。こうしたストーブは地元の陶芸家(ceramicists)が製造でき、それによって地域経済も活性化される(p145)

見える化によって企業は倫理的行動を取るようになる

「Social Hotspots Database」を見れば、購入する製品が、低賃金労働や長時間労働、強制労働等とどのように関係しているのか明らかになる。

「最近は、大企業も自分たちのイメージのことを考慮します。消費者の信頼を保つことは、成功するうえで非常に重要です」と、ダライ・ラマ法王は言う。

 このため、企業は倫理的な行動をするようになる。つまり、透明性は正しい行為をする動機づけとなる。もちろん、多くの企業が、すでに持続可能で責任ある行動をしているが、エコロジーでの透明性は、良い消費者たちの購買という投票、すなわち、市場の力によって、企業がさらに健全なオルタナティブを行うことにつながるであろう。そして、エコロジー的な美徳は競争力へと転換されよう。ダライ・ラマ法王は、彼に会うためにやって来たCEOの一団に対してこうアドバイスをされる。

「ご自身の会社の評判のことを考えてください」(p144)

悪いニュースに気を病むよりもよい実践を心がける

フットプリントからハンドプリントへ

 ダライ・ラマ法王は、日常習慣でエコロジー的な結果をより意識し、それをよい方に変えようとしている。例えば、法王は風呂には入らない代わりに朝晩シャワーを浴びられる。

 米国人の標準では、浴槽を満たすには110〜150ℓの水が必要だが、シャワーは1分に20〜75ℓの水しか使わない。ダライ・ラマ法王は頭を剃っているために髪を洗う必要もない。そこで、1日につき2度の非常に速いシャワーは1つの浴室よりも少ない水を使うかもしれない。また、ダライ・ラマ法王は手をふくために紙タオルを提供されても「ひとつで十分です」と言われる。これはささやかなことに思える。とはいえ、多くの人々が地球全体で実践すれば、行動習慣を変えることは意味ある違いを産み出す(p146)

Elke-Weber.jpg ダライ・ラマ法王は、深刻な環境危機への科学的証拠といった悪いニュースを日々聞くことで無力感しか覚えなくなると指摘される(p146)。コロンビア大学の地球研究所の認知科学者エルケ・ウェーバー(Elke Weber)教授が、ネガティブなインパクトの「フットプリント」は憂鬱であり(p149)、人々に罪や恥、不安を感じさせると指摘したことをダライ・ラマ法王は聞かれていた(p146)。無駄な明かりを消したり、自動車の代わりに自転車に乗る等、エコロジー的に望ましい実践のインパクトを評価する手法として、ウェーバー教授は「ハンドプリント(handprint)」を評価する。

「ハンドプリント」はハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)のグレゴリー・ノリス(Gregory Norris)教授が発明したものだが、それによってポジティブに動機づけられる(p147)

 ダライ・ラマ法王は、第23回「心と生命の会議」で、ノリス教授が提供するチャート図を夢中になって見ておられた。

 ノリス教授のチャートは、携帯電話を製造するための原料図を描いているのだが、まるで地球上にかぶせられる複雑なクモの巣のように見える。例えば、ウェブは世界131カ国に伸びている。6,175もの独立したプロセスがかかわるが、そのひとつが東部コンゴの希少鉱物のコルタン(coltan)の鉱山である。

 鉱山では携帯に使われる鉱物、タンタル(tantalum)は、コロンバイト-タンタライト鉱石、いわゆるコルタンから得られるのだが、その鉱山では、鉱山労働者が搾取され、その利益がコンゴでの紛争を引き起こす武装ギャングの資金源となっている。

 それ以外も、労働者が有毒な化学製品にさらされたり、就学年齢の子どもたちを労働させたり、ろくに賃金が支払われない「社会的ホットスポット」がある(p147)

Gregory-NorrisS.jpg ノリス教授は、様々な製品が環境、健康、社会的にもたらす隠されたインパクトを読み解く「ライフサイクル評価(LCA= life cycle assessment)」を学生たちに教えている(p147)。LCAによって、地球の健康がいかに害されているのかの製品のフットプリントが得られる(p148)。そして、ハーバードの学生たちに手にしている製品や自分たちの行動のフットプリントを計算させた、学生たちの多くがそれなしでももっと豊かになれることを感じたことを見出す。消費を抑えることは大いに役立つとノリス教授は考える。けれども、それだけでは十分ではない。

「私たちが購入するすべてがインパクトをもたらすことから、誰一人としてフットプリントをゼロにすることはできません」

 そこで、ノリス教授が考え出したのが、リサイクルから良い事業まで、地球の支援につながるポジティブなインパクトを示すハンド・プリントなのである。

 ノリス教授は、ジョンソン・アンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)やオーエンズ・コーニング(Owens Corning)等5社と連携し、ハンドプリントを用いて環境へのインパクトを減らす協働実験を行っている。その目標は、さらに多くの企業が同じ道をたどれるようにモデルを示すことである(p148)

 例えば、オーエンズ・コーニングのCEOは、「ハンドプリントにおいてポジティブな企業となろう」と取締役会で話し拍手喝采を浴びた。「会社の全従業員がこれに参加したいと言っています」と、ノリス教授は、ダニエル・コールマン博士に語った(p148)

自然分解するプラスチックによる断熱毛布

 「ハンドプリント・イニシアティブ」は、オーエンズ・コーニングが省エネ用に300もの温毛布を学校プロジェクトに寄付させることにつながった(p148)。ノリス教授は、この毛布の製造や輸送のフットプリントとハンドプリントを試算しているが、その結果は、気候変動や生物多様性に対しては、わずか2ヵ月、人の健康への粒子の汚染削減の効果は7ヵ月でもたらされる。北東部の典型的な家庭では毛布一枚で、毎月5ドルが節約できる。毛布は約10年はもちことから、全体では600ドルが節約される。さらに、このプログラムでは、学校から別の学校に対して毛布を寄付することが可能である。そこで、エネルギー消費を削減する以上のことをがなされる。例えば、プログラムの5ラウンドの後、大気汚染による呼吸器疾患での早死にを23年も伸ばす(p149)

 プラスチックや発泡スチロールは、そのままでは完全には分解しないため、自然循環の中に入り込まない。完全に分解しないプラスチックや発泡スチロールは海では渦巻きとなり、海洋生物を殺し、海洋環境を悪化させている。けれども「Ecovation」という二人の大学生が設立した会社がある。彼らは、もみ殻やトウモロコシの皮のような農業廃棄物とキノコの菌糸(mycelium)を組合わせ、100%自然分解が可能な発泡スチロールの代用品を発明したのである。このオルタナティブな発明にダライ・ラマ法王は興味を寄せられた。

 この会社は、暖房代を節約し、「高潔なサイクル(virtuous cycle)」を推進する(p149)。省エネによってエネルギーのロスが減らせ、温毛布を買うことができ、それが地区から地区、町から町へと広がることで省エネが広まっていく(p148)

地球への慈悲が求められている

 オーブンも絶縁毛布も、使われれば使われるほど成長するハンドプリントがある。ダライ・ラマ法王は、こうしたラディカルな革新を耳にして、まさにこれが「再考」に値するものだと同意される。地球の人口が増加し、天然資源が枯渇していく中、「再考」への喫緊性はこれまで以上に大きい、とダライ・ラマ法王は指摘される。問題はあまりにも圧倒的だが、いかにして解決策に向けて動くのかを聞けば、めげずに行動し、問題にかかわっていくことができる(p150)。「私たちが必要としているものは、地球を含めたあらゆるレベルでの慈悲です」とダライ・ラマ法王は語る(p142)

 そこで、ダニエル・コールマン博士はこう問いかけてみた。

「地球に対する慈悲において、マインドフルネスがすべき役割があるでしょうか。例えば、よりマインドフルに買うことはできるのでしょうか」

「私たちは目を開いて、マインドフルである必要があります。そして、学んだことと一致した生活の状況に遭遇すれば、適切に応えることができます」(p150)

ダライ・ラマ法王は、1986年に、こう書かれている。

「珍しい動植物、昆虫、微生物の多くを将来世代は知らないかもしれません(p140)。私たちには、行う能力と義務があり、手遅れにならない前に、それをしなければならないのです」そして、いま法王は「50年前よりも環境への認識ははるかに高いと思います」と語る(p141)。エコロジー的には危機的だが、気候変動に対して多くの人々が認識し、気をかけているとダライ・ラマ法王は考えるのである(p150)

【画像】
ジョン・ステールマン教授の画像はこのサイトより
バラ・シグリ氷河の画像はこのサイトより
ダイアナ・リヴァーマン教授の画像はこのサイトより
デキラ・チャンギャルパ氏の画像はこのサイトより
エルケ・ウェーバー教授の画像はこのサイトより
グレゴリー・ノリス教授の画像はこのサイトより
【引用文献】
Daniel Goleman, A Force for Good: The Dalai Lama's Vision for Our World, Bantam,2015.
posted by fidelcastro at 07:00| Comment(0) | ダライ・ラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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